2013年10月20日に実施された情報処理技術者支援の「情報セキュリティスペシャリスト」試験に無事合格していました!
ボーダーラインは60点です。そして、午後Ⅰと午後Ⅱの得点がともに60点です。首の皮一枚でギリギリ合格という結果に。危ないところでした。
この記事では、情報セキュリティスペシャリスト試験(現在は情報処理安全確保支援士)の試験概要と実践した勉強法を紹介します。これから情報処理安全確保支援士にチャレンジしようと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
資格オタクのゴンゾウが執筆しています。人生で初めて取得した資格は2005年に合格した基本情報技術者。それ以来、継続的に資格の取得に励み、2023年現在では約50個の資格を保有しています。死ぬまでに1000個の資格取得を目指しており、資格取得に役立つ情報をブログで発信中です。
目次
情報セキュリティスペシャリストとは
情報セキュリティスペシャリストとは、情報処理推進機構(IPA)が2016年まで実施していた情報セキュリティに関する国家資格です。セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントなどセキュリティの専門家を対象としており、セキュリティに関する資格としては国内最高峰のものです。
2016年まで試験は春(4月)と秋(10月)の年に2回実施されていました。出題形式は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4つに分かれており、午前がマークシート式、午後が記述式が回答するスタイルです。
情報処理安全確保支援士とは
情報セキュリティスペシャリストの名称の資格は2016年10月21日の情報処理技術者試験規則改正により廃止されました。
代わりに登場したのが、情報処理安全確保支援士という資格です。これは「登録セキスペ」とも呼ばれることがあり、試験合格後に登録することで資格保持者となれます。
試験時間・出題形式・出題数は以下の通りです
午前Ⅰ試験 | |
---|---|
試験時間 | 9:30~10:20(50分) |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
出題数・解答数 | 出題数:30問 解答数:30問 |
午前Ⅱ試験 | |
試験時間 | 10:50~11:30(40分) |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) |
出題数・解答数 | 出題数:25問 解答数:25問 |
午後試験 | |
試験時間 | 12:30~15:00(150分) |
出題形式 | 記述式 |
出題数・解答数 | 出題数:4問 解答数:2問 |
この情報処理安全確保支援士試験に合格したのち、所定の手続きを経て登録すると、情報処理安全確保支援士と名乗ることができます。なお登録の有効期限は登録日または更新日から起算して3年であり、毎年1回のオンライン講習と、3年に1回の実践講習または特定講習を受講する必要があります。
情報処理安全確保支援士の合格率
情報処理安全確保支援士の合格率は次のように推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
令和2年度 | 11,597 | 19.4% |
令和元年度 | 28,520 | 19.1% |
平成30年度 | 30,636 | 17.7% |
平成29年度 | 33,484 | 16.7% |
情報セキュリティスペシャリスト試験を受験した理由
私が情報セキュリティスペシャリスト試験を受験したのは「セキュリティとかなんかかっこいいじゃん!」と思ったからです。
また、受験した当時、私はWeb制作の仕事に従事していたのですが、サイバーセキュリティの知識があった方がよいだろうと思ったことも理由の一つです。
結果的にセキュリティに関する体系的な知識を得ることができて非常に有意義でした。
情報セキュリティスペシャリストの勉強法
私の情報セキュリティスペシャリスト試験の勉強法を紹介します。
午前試験対策
午前対策として、私はiTecの「高度午前Ⅰ・応用情報 午前試験対策書」を活用しました。
午前Ⅰについては応用情報の問題集で十分対応できます。
午後Ⅱについてはそれぞれの高度区分の知識が求められるので、参考書による知識のインプットが必要です。私が使ったのが情報処理教科書シリーズの1冊です。
インプット教材としてはこの1冊だけあれば十分です。
最後に過去問を仕上げれば完璧でしょう。
午後試験対策
情報セキュリティスペシャリストの午後試験は記述式です。午前試験は過去問を重点的に仕上げれば、それほど難しくないため、やはり午後試験が本番と言ってよいでしょう。
しかし午後試験対策も、まずは過去問を完璧に仕上げるべきです。
やはり午後対策でもiTecの書籍が鉄板です。2023年現在は午後試験対策として多くの書籍が販売されていますが、私が受験した当時はこれくらいしかありませんでした。これは論点別に問題が分類されているので、苦手分野の把握もやりやすい一冊です。
ポケットスタディも個人的にはおすすめです。ただし、私が受験した当時(2013年)と現在とでは問題の傾向が変わっているので、今も役立つかどうかわかりません。
情報セキュリティスペシャリスト試験の感想
冒頭で紹介したように私は60ギリギリで合格しました。試験会場での手ごたえもあまりなく・・・ といった感じだったので、合格できたのは本当にラッキーでした。
ただ、情報セキュリティというのは非常に実務チックな内容ですので、たとえ不合格であったとしても、勉強した甲斐があったなぁと思ったはずです。
なお、現在は情報処理安全確保支援士という風に名前も変わっており、資格の維持のための更新も必須となっています。仕事で情報セキュリティを扱っている人以外で、この資格を維持するために高いコストを支払うべきかどうかは、十分に検討した方がよさそうです。
私は2013年に情報セキュリティスペシャリスト試験に合格していたので、2016年から始まる移行期間で情報処理安全確保支援士に移行できたのですが、やはりコストがかかるということで、移行しませんでした。
そのため、現在私は情報処理安全確保支援士と名乗ることはできません。まぁ仕方ないですね。
情報処理安全確保支援士に登録する気があるのなら受験すべきですが、自己啓発が目的なら、受験して試験に合格したところで、情報処理安全確保支援士とは名乗れないので、やはり微妙な資格になってしまったんだなぁ・・・と思わざるを得ません。