応用情報技術者はIT技術者やSEにとって登竜門とも言うべき国家資格です。基本情報技術者試験の上位版にあたり、IT全般に関する幅広い知識と技術が問われる試験内容となっています。
応用情報技術者の上位の資格としては「情報処理安全確保支援士」や「ネットワークスペシャリスト」などがあります。基本情報技術者試験に合格し、それぞれの専門的な高度資格へチャレンジする前に取得するべき資格が応用情報技術者です。
IPAのホームページから応用情報技術者試験の概要を引用します。
応用情報技術者試験の概要
1.対象者像
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
2.役割と業務
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。
(1)需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
(2)システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。
3.期待する技術水準
1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
①経営戦略・情報戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる。
②経営戦略・情報戦略の評価に際して、定められたモニタリング指標に基づき、差異分析などを行える。
③提案活動に際して、提案討議に参加し、提案書の一部を作成できる。
2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
①アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
②運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。
③プロジェクトメンバとして、プロジェクトマネージャ(リーダ)の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる。
④情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。
4.試験時間・出題形式・出題数(解答数)
午前 | 午後 | |
---|---|---|
試験時間 | 9:30~12:00(150分) | 13:00~15:30(150分) |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 記述式 |
出題数 解答数 |
出題数:80問 解答数:80問 |
出題数:11問 解答数:5問(*) |
(*)平成27年度秋期試験以降 |
以上のような試験です。
午前試験はマークシート方式、午後試験は記述式で解答します。合格率は20%前後です。しっかり対策をすれば一度の試験で合格できる試験です。
応用情報技術者試験の最新版の参考書
2022年10月9日の応用情報技術者試験に向けて最新版の参考書のリストを作成しました。試験の合格のお役に立てればと思います。