この記事ではこんな疑問に答えます。
Webライターの仕事に資格は必要とされません。しかし基本的なライティングのスキルを持っていることを証明するための資格として「Webライティング技能検定」があります。
私は2018年6月にWebライティング技能検定に合格して、Webライティング実務士になりました。現在、ランサーズで300件以上のプロジェクト全てで100%の良い評価率を得ているのも、Webライティング実務士になったおかげです。それくらい強力な資格です。
このWebライティング技能検定を受験するために必要なのがWebライティング講座の受講です。この記事ではWebライティング講座を受講してWebライティング実務士になったことのメリットを紹介します。
資格オタクのゴンゾウが執筆しています。人生で初めて取得した資格は2005年に合格した基本情報技術者。それ以来、継続的に資格の取得に励み、2023年現在では約50個の資格を保有しています。死ぬまでに1000個の資格取得を目指しており、資格取得に役立つ情報をブログで発信中です。
目次
Webライティング講座の流れ
Webライティング講座の受講からWebライティング実務士に認定されるまでの流れ以下の通りです。
- Webライティング講座に申し込みをする
- Webライティング講座で勉強する
- Webライティング技能検定試験を受験する
- Webライティング実務士に認定される
未経験者でも最短で2か月でWebライターを目指せます。
「たのまな」のサイトでWebライティング講座を受講申し込みをすると、後日ダンボール箱に入った教材一式が送られてきます。
たくさんの教材が写真に写っていますが、1つ1つの教材はとても薄いので、そんなに時間がかからずに勉強できます。
Webライティングに最低限必要な知識を学ぶ「基礎編」と、分かりやすく正しい日本語を書くための知識を学ぶ「実践編」があります。ほかにも、語彙力や発想力を鍛える「ISV練習法」や、タイピングの練習ができる教材も含まれています。
一通り勉強ができたら、Webライティング技能検定試験を受験します。試験は自宅にてパソコンとインターネット回線を使用して受験します。自宅での受験ですが、試験日時は指定されているので注意が必要です。好きなときにいつでも受験できるわけではありません。
試験に合格すると、Webライティング実務士発行手数料を振り込んでIDを取得し、後日、Webライティング技能検定の合格証書とWebライティング実務士認定カードが届きます。
合格証書は立派な額縁に入れられて届きます。どのような額縁なのかは実際に合格してからのお楽しみです。
またWebライティング講座の詳細については、以下の動画で詳しく解説されています。
Webライティング講座で学ぶ内容
たのまなから送られてくるWebライティング講座の教材は以下の7冊です。
【基礎編 テキスト】 クラウドシーシングやビジネス、個人情報の保護など基本的な内容を学べるテキストです。 | |
【基礎編 問題集】 基礎編の問題集です。基本的なビジネスマナーやクラウドソーシングで必要なクライアントとのやり取りの注意点、適切な個人情報の取り扱い方などが出題されます。クラウドソーシングに限らず、ビジネスに必要な基本的な知識が学べるので、本試験受験まえに完璧にしたい内容です。 | |
【実践編 テキスト】 Webライティングのスキルを学べる実践編です。初めてWebライティングを行う人 に気を付けてもらいたい、日本語のルールや文法が学べます。 | |
【実践編 問題集】 実践編の問題集です。実際のWebライティングに必要な文法や細かいルール、単語の意味などが問われる問題集です。実際にライティングを行う出題もあります。間違えた問題は繰り返し解いてしっかりマスターしましょう。 | |
【クラウドソーシング案件の手引き1冊】 クラウドソーシングの様々な案件について紹介しています。実際にクラウドソーシングで仕事をするときに気を付けたい注意点などが解説されています。 | |
【ISV練習法 発想力・語彙力】 ISV練習法のテキストです。語彙力や発想力を鍛えるための練習方法です。5分間などの制限時間の中で、与えられた単語に対する関連した単語を書き出す練習方法です。 | |
【タイピング教本】 タイピングの練習をするための教材です。キーボード操作が苦手な人は、この教材で繰り返し練習して、タッチタイピングできるようになりましょう。 |
Webライティング講座では上記7冊を使って勉強します。
基礎編では、Webライターに必要なITリテラシーやマナー、クライアントとのコミュニケーションの方法などを学びます。正直なところ、社会人として当たり前な内容が多いのですが、社会人経験が乏しい方や学生でWebライターを始めようと思っている人は、最低限身に付けるべき内容がそろっています。
実践編では、Webライティングに必要な具体的な知識を学びます。正しい日本語の使い方や記事作成の方法などです。Webライターを始めた後にも必要となってくる知識ですので、実践編は特に力を入れて学習しましょう。
ISV練習法とは聞きなれない言葉だと思いますが、要するに一つのテーマに関して、それに関連する単語を連想していくトレーニングです。SEOライティングにおいては「共起語」というキーワードに関連する言葉を記事に含めることがあるのですが、その共起語を連想するのに役立つトレーニングです。
単純にSEOで上位にあげたいキーワードだけを記事に含めるのではなく、共起語も併せて記事に入れることで、記事の厚みやボリュームが増して説得力のある記事になります。
タイピング教本もついてきますが、これはすでにタッチタイピングができる人には不要でしょう。タイピングに自信のない人だけ取り組めば大丈夫です。
Webライティング講座の費用
講座を受講して試験に合格し、Webライティング実務士になるために必要な費用は以下の通りです。
・講座受講料:32,000円
・本試験料:6,000円
・Webライティング実務士発行料:3,000円
合計で41,000円の費用がかかります。
若干高いとは思いますが、合格後に得られるメリットを考慮して受講するかどうか決めるとよいでしょう。
Webライティング実務士になるメリット
Webライティング講座を受講し、Webライティング技能検定に合格すると「Webライティング実務士」を名乗ることができます。
この名前だけでは大したことがないのでさすが、Webライティング実務士になることで、いくつかのクラウドソーシングサイトにて特典が利用できます。
・クライアント向けメールマガジンにて、オススメの人材として『WEBライティング実務士』資格取得者を紹介いたします。
・サグーライティングプラチナの記事報酬が永久5%アップいたします。
・レベルアップする度にもらえるボーナス報酬が2倍になります。(総計22万円相当)
他にもあるのですが、有名どころでは「ランサーズ」と「サグーワークス」の2つでしょう。
私はランサーズをよく使用していますが、「クライアント向けメールマガジン」にオススメ人材として紹介されると、ランサーズのプロフィール閲覧数が急激に上昇することがあります。
それと同時に、私のアカウントがクライアントからフォローされることもあり、そこから案件の直接受注につながることも多々あります。
営業方法として優れた特典であることは間違いなさそうです。
またサグーワークスでは「プラチナライターテスト」という試験があります。
このテストに合格すると、サグーワークス上で「プラチナライター」に昇格できます。
プラチナライターになると、プラチナライターだけが受注できる案件に取り掛かれます。
プラチナライター案件は厳しいですが単価も高く、サグーワークスユーザーにとっては大きな目標の1つです。
Webライティング実務士になると、このプラチナ案件の記事報酬が永久にプラス5%になります。
またサグーワークスにはレベルアップのシステムがあり、お仕事を続けていくと何度かレベルアップする機会があります。
このレベルアップ時のボーナス報酬が2倍になるのも、Webライティング実務士の特典の1つです。
ランサーズやサグーワークスでWebライターのお仕事をしている人にとって、Webライティング実務士になることは大きなメリットになるはずです。
Webライティング技能検定試験の内容
Webライティング講座での学習が終わったら、いよいよWebライティング技能検定の受験です。
Webライティング技能検定の試験は自宅で受験します。
試験の実施日は日本クラウドソーシング検定協会のWebサイトにて公開されています。
出題方式は以下の2つです。
■選択問題:1問1点で50問 ⇒ 50点
■ライティング問題:1問50点で4問 ⇒ 200点
★合計:250点
選択問題とライティング問題を合わせて90分で解答する必要があります。
選択問題はWebライティング技能検定講座の基礎編と応用編のテキストをしっかりやっておけば大丈夫です。
配点の内訳から分かるように、Webライティング技能検定試験の合格には、いかにして「ライティング問題」で得点を稼げるかによります。
例えばライティング問題では以下のような問題が出題されます。
【問.1】 エアコンについて 240 文字以上 300 文字以内で記述してください。
このような問題が4問出題されます。合格するためには、選択問題を手早く解いて、できるだけライティング問題に時間を残しておくことが重要です。
ライティング問題の各問題の文字数は数百文字程度ですが、異なるテーマで4問も出題されると、思っている以上に時間かかるからです。
ライティング問題では文章のコピーや外部からの貼り付けができないようになっています。
試験中に別ウィンドウで参考サイトを見ることはできますが、コピペはできないので注意が必要です。
なお、Webライティング技能検定には全3回の模擬試験を受験できます。模擬試験では「選択問題」しか出題されませんが、本試験前の予行演習にぴったりなので、本試験受験前には3回分の模擬試験を受験することをおすすめします。
なお、模擬試験の受験には費用はかかりません。
Webライティング技能検定の過去問と合格率
Webライティング技能検定のライティング問題に関しては、日本クラウドソーシング検定協会のWebサイトで公開されています。
また、2022年7月現在、第1回の本試験から第80回の本試験の結果から、試験の合格率は46.7%であると公開されています。
まとめ
「文章を書く」というスキルはなかなか可視化しづらく、スキルの証明方法としては、「実際に自分が書いた文章を読んでもらう」くらいしかありませんでした。
しかしWebライティング講座を受講し試験に合格することで、資格という形でスキルを証明できるようになりました。
私は未経験でWebライターになったのですが、実際にWebライティング技能検定に合格してWebライティング実務士になったことは、個人的には良い体験だったと思っています。
特にランサーズやサグーワークスを使って仕事をしているWebライターさんには、Webライティング実務士の特典はかなり魅力的ではないでしょうか。
「Webライティングのスキルを高めたい!」
「Webライターとしての実力を証明したい」
「クラウドソーシングで優遇されたい」
このような希望をお持ちの方は、ぜひ無料の資料請求から始めてみましょう!
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9月にWebライティング技能検定の試験を受ける予定です。
文章作成の練習方法は
・過去出題された実技ライティング問題をもとに文章を作成、その後に模範解答を確認する。
・付録のISV練習法を解いて発想力と語彙力を鍛える。
これをひたすら書いて、キーワードを見るだけで
文章が書けるように練習することが大切なのでしょうか?
語彙力が全然なくて文章が書けないので、合格できるか不安です。
コメントありがとうございます。
とりあえず対策としては、
・過去出題された実技ライティング問題をもとに文章を作成、その後に模範解答を確認する。
を徹底すると良いと思います。私は「ISV練習法」はあんまり使わなかったですね・・・
語彙力や文章の内容よりも、日本語の正しさを評価する試験なので、
公開されている添削例を見て、どういうところが減点されているのか確認しておくのがおすすめです。
試験の実施回数が増えて、過去問が増えて確認が大変だと思いますが、がんばってくださいね!